お台場映画王
2003年 8月 25〜26日


フジテレビの夏のイベント『お台場冒険王』の1つとして、
7日間に渡って開かれた
『お台場映画王』
その上映ラインナップに『BS2』があり、亀Pと本広Dの対談があると言う。
最初悩んでいたのだが、織田友さんのお誘いに後押しされ行くことに♪

さらに、せっかく東京行くなら翌日の大多Pと亀Pの対談も見たいなぁ…と思っていると、
こちらも別の友人からお誘いが。当然乗ってしまつた(^^;;ゞ<興味のあることには流されやすい

というわけで、一泊二日で
お台場映画王の旅へ…。


8月 25日 『BAYSIDE SHAKEDOWN 2』 (対談:亀山千広×本広克行)
8月 26日 『猟奇的な彼女』 (対談:亀山千広×大多亮)




8月 25日 (水)

『BAYSIDE SHAKEDOWN 2』 (対談:亀山千広×本広克行)

 懐かしの踊る祭り!

いつものごとく高速バスで東京へ。
先にお台場へ来ていた織田友Hさんと合流した後、会場であるシネマメディアージュの近くで
夕食をとっていると、昼の部に参加している織田友さんからメールが。

 「今、『ネゴシエーター真下』の記者会見がありました〜」

ほほー!やっぱり!?いや、亀Pから今回重大発表があると言ってたし、
前々日の『F2-X』ではユースケが参加するとか言ってたらしいから。
有言実行の亀P!いやホント、すごい(笑)
けど観客のいる会場で記者会見までするとは思わなかったな〜。サービス精神旺盛だこと♪

着られるのもこんな時しかないと思い、BEAMSの湾岸くんTシャツを着ていってたのだが、
全然踊るくさい人を見かけず「え、気合い入れすぎ?σ(^^;;」と
ちょっと恥ずかしく思っていたら、会場行ったらいた(笑)
『SAVE THE RAINBOW〜』Tシャツを着てる人や、湾岸くんぬいぐるみを抱えてる人、等々。
久々に1年前の祭りの興奮が蘇ってくる。


なかなかいい企画ですよ♪>亀P


公演開始時間も差し迫った頃に会場入ろうとしたら、ん?新グッズが売られてる。
いや、でも今回はもう買わないぞ!
…けど、この夏バージョンの湾岸くんぬいぐるみは今日限定だって?
うむぅ〜〜〜、マニア魂を揺さぶる戦略で来おってからに(爆)
けど…けど踊るグッズはもう買わないって決めたんだー!!(>_<)

…と散々悩んだ挙句、欲を振り切って会場内へ。

入り口入ってすぐのところに見覚えのある人が。堀P!(゚∀゚)
「堀部さーん♪」と喜んでいると、一緒に入ったHさんが「てゆーか、亀Pっ!!」と。
あ、堀部さんと立ち話してるのは亀山さんでした。見えなかった…(爆)

シアター内へ入り席へつくと、すぐ予告が始まった。
これから公開予定のフジテレビ企画の映画の数々。
その中に『ローレライ』があったのだが、「亀山千広」の名前が出ると、
なんと会場から一斉に拍手が起こる!こういうのも、踊るファンならではのノリだな〜(笑)


 本日の主役・真下正義

ひととおり予告上映が終わった後、スクリーン前のステージが明るくなり、
司会の笠井アナが登場。その笠井アナの紹介によって、亀山Pが登場。

で、もう一人の対談者・本広Dはというと、現在撮影中の新作
『サマータイムマシンブルース』が台風の影響でスケジュールがかなり遅れていて、
今日中にロケ地の香川へ戻らなきゃならないということで、
昼の部が終わった後、機上の人になってしまったとのこと。

「その本広監督の代わりに…」と笠井アナが言うと、
会場から「堀Pーーーーー!!!」の声がかかる。やっぱ、亀Pといえば堀Pか!?(笑)
しばし堀Pコールがやまず、笠井さん唖然。

 笠井「ここ(代役)でプロデューサーの名前が出るって…めずらしいですねぇ!
    普通あり得ないですよ(笑)」

もはやファンの間では有名な亀P堀Pコンビですから(笑)


で、改めて笠井さんから紹介されて登場したのは、ユースケ・サンタマリアでしたー♪(笑)
もちろん大拍手!

 ユースケ「いやぁ…こんな出にくいの初めてですよ!

だろうねぇ…お気の毒(^^;;


この後、再度『交渉人(ネゴシエーター)真下正義』の制作決定を発表。
当然大拍手は起こったものの、驚きのリアクションが少ないようなので

 ユースケ「もしかしてさっき(昼の部で)いた奴らばっかじゃねーの?ちょっとさっきいた人?」

と言うと、ハーイ!!と半分近くが挙手。

 ユースケ「やっぱり…(笑)」

コアな踊るファンはそんなもんですよ(笑)


 ※ トーク内容は、記者会見時のと大体重なるので東宝映画トピックスをご覧ください。


覚えてる範囲内でプチおかしかったのは、

 笠井「この(『交渉人〜』の)お話はいつ頃から?」

 ユースケ「いや、最初出演者の中で噂してたんですよ。「ホントにやるの?」って。
      『踊る2』だってそうですよ。やるらしいという噂がまことしなやかに…

 笠井まことしなやか…(笑)」

 ユースケ「ええ、まことしなやかにですよ!」

笠井さん、ちょっとウケたらしく、その後も「まことしなやか」をどっかで使ってました(笑)


 新・男おばさん?

『交渉人〜』に関するトークをひととおり繰り広げてくれた後、ご多忙なユースケは
惜しまれつつお帰りになり、次に本広監督のビデオメッセージをスクリーンで。
これはついさっき、空港へ発つ前に撮ったものらしい。
「男おばさん」風に、本広Dと笠井さんの画面いっぱいいっぱいのツーショット
『BS2』の見所をおもしろおかしく語ってくれました。

ルーカスランチでは、本広Dは毎日ショップに通ってたとハワイツアーで亀Pが言ってたけど、
本広Dの話だと亀Pもかなり買い物してたらしい。特に靴とか。そして織田さんも(笑)

『BS2』ではかなり音にこだわったという話。
ヘリコプターや雨の音はもちろん、笠井さんは、
撃たれたすみれを青島が抱きかかえてる時に滴る血の音(?)まで気付いたとか。すご(O.O;)

あとは200のリンクに関する話など。これはまあ、マニアの方が詳しいだろうからね(笑)

しかし、「男おばさん」をスクリーンで映すとでかいなぁ…(爆)


 やっぱり堀P登場

対談の最後に、ルーカスランチで買ってきたお土産の抽選会が♪
世界中で唯一そこでしか売ってないという特製Tシャツを、10名様にプレゼントとのこと。

ここで出てきたのが、さっきコールのあった堀部P(笑)

 堀部「さっきの(コール)は前代未聞ですよ。」


さらに踊る赤DVDのコメンタリーの話になり、

 堀部「ここで亀さんに1つ文句を言っておきたい。
    『プロデューサーのコメンタリーなんて誰も見ないよ。
    DVD買った人のほんの一部だって』って言うから出たんですよ、僕は。
    それがレンタルにも出てるじゃないですかっ!
    うちの息子が友達から言われたそうですよ。『堀部●●のお父さん、ヘン』って…」

わはははは!そりゃショックでしょうなぁ…(^^;;


んで堀Pが手に持ってきたものは…え?湾岸くんぬいぐるみ夏バージョン!?

 堀部「グッズ担当の久保がさぁ、『堀部さん、見て下さい!かわいいでしょ?』って
    コレ持ってきたんですよ。でもさぁ…これもはや原型とどめてねーじゃん!!(爆)
    だってもともとこれ(湾岸くん)は、ピーポ君を元に作ってるわけですよ。
    なのに頭の赤いサイレンも帽子で見えないし、こんなの(ハッピ)着てるし…」

てゆーか、それを言うならサンタバージョンの時からすでに原型とどめてないですけど…(爆)


抽選会(チケットの半券を入れた箱から堀Pがひく方法)もつつがなく終了し、
亀山さん、堀部さん、笠井さんの3人は退場。その後久々に劇場での『BS2』を堪能しました。
実は白DVDも特典しか見てなったので、すんごく新鮮な気分で見られたわぁ♪(爆)


22:00過ぎに上映は終わり、その後合流した織田友さんと3人で有楽町の喫茶店でお茶。
私とHさんの手には、しっかりと夏バージョンの湾岸くんが(爆)
堀Pがステージに持ってきて宣伝しなきゃ買わなかったのにぃ〜〜〜〜(^_^;;

しばし織田談義をした後、それぞれに別れて帰途へついたのでした。
私はそのまま東京の友人の家へお泊りに。


みゅう家湾岸くんファミリーの6体目(爆)





8月 26日 (木)

『猟奇的な彼女』 (対談:亀山千広×大多亮)

※文章ばっかで長いので、インデックスつけてみました(^^;;

■ 亀Pと大多Pは、SとM?
■ 両P、『東ラブ』を語る
■ 『ラストクリスマス』は若大将
■ 大多Pの恋愛ドラマテク
■ 男と女の描き方とは
■ インスパイアされた恋愛映画
■ 「死と恋愛」のブーム
■ 『東ラブ』の壁
■ 恋愛ドラマの結末
■ 『ラストクリスマス』にかける大多Pの想い

 亀Pと大多Pは、SとM?

上映開始10分ぐらい前に入場。席を確認した後、飲み物を買って再び戻ったら
入り口のところに亀P!今日は楽しみにしてますよ〜♪

昨日と同じようにフジテレビ企画の映画の予告を何本か流した後、
スクリーン前のステージが明るくなり、司会の政井マヤアナウンサーが出てくる。
その政井アナの紹介で、大多P登場。
へぇ〜…初めて生で見るけど、写真よりもすごく若く見える(笑)トークも軽快で上手い。

で、次に亀山P登場。

 亀山「こんにちは。織田裕二です。(゚゚;)\(--;)オイオイ


大多Pと亀Pが公の場所で対談するのは初めてらしい。(社内報で一度やったきり)
亀Pが恋愛ドラマをここ数年作らなかったことに対して、

 亀山「恋愛ドラマは難しい。
    もともとシチュエーションを作ったキャラクターを転がすのは好きなタイプなんです。
    だから踊るなんかは大好き。キャラクター作って、それでヨーイドンでスタートして、
    広げてみるとそのキャラクターが暴れてくれれば、ドラマができる。
    ところが、毎回毎回エンディングに「え〜どうなるんだよ!?」って見せ方して、
    最後数字上げてくってのは…(難しい)」

 大多「逆にね、踊る大捜査線とか僕なんかは全く発想ができないですね。
    作れないし、ま、もっと言えば作りたいと思わないんでしょうね、おそらく(笑)」

 亀山「興味がないんだよ(笑)」

 大多「僕は女の子目線でやるんですね。
    で、亀山さんは基本的に男の子なんですよ。いつまでたっても爽やか〜な男の子(笑)
    男同士でプラモデルとかいじりながら、物を作って『あ〜これ楽しいな♪』って
    タイプなんですね。僕の方が遥かにもうメソメソしてるし、ダメ(笑)
    だから亀山とM大多なんですよ、完全に。」


 両P、『東ラブ』を語る

話は次に、『東ラブ』の話題へ。

 大多「ハッキリ言えば、『東京ラブストーリー』(以下『東ラブ』)で
    恋愛ドラマの女の子のキャラクターを変えちゃったんですよ。
    それまでは女の子がいじめられて、そん中で耐えるとかっていうのがドラマだったのに、
    『東ラブ』の赤名リカってのは、いじめてくわけですよね。」

 政井「名セリフもありましたね。「セックスしよ」って女の子から…」

 亀山「あれは名セリフ?名セリフって他にもいっぱいあるよ〜?(笑)」

 大多「それ言葉に出そうかとちょっと迷ってたんですけど、先に言ってくれて楽になった(笑)」

 政井「いや、あの、でもあれは象徴的でしたよね?(^^;;
    女の子の恋愛におけるポジションを変えたという…」

思わぬところで二人に突っ込まれ、アワアワな政井アナ(笑)


 大多「連続ドラマって十何本も作らなければいけないじゃないですか。
    で、女の人と、A君、B君、C君って何人か出てきて二股かけたり三股かけたり
    迷ったりするから、もつんですよ、十何本
    最初に赤名リカみたいのが出てきて『好き!』って言ったら終わっちゃうわけです。
    向こう(相手役)がいいっつったらもうそこで一話完結しちゃうんで、
    恋愛ドラマとしてはそういうのは無理だろうって思われてきたんですね。
    そういう意味ではこれから観る『猟奇的な彼女』、これはもう完全にパクられましたね。」

 亀山「いや〜よく見てるよ。韓国の監督たちは、月9を。
    (『猟奇〜』の)監督クァク・ジェヨンと本広が仲良くて、一回飯食ったことあるんだけど、
    「月9って見てました?」って聞いたら「大好きです」って。ホントよく研究してるんです。
    決して悪い意味でパクるってことじゃなくて、
    やっぱインスパイアされてるから僕らは見やすいですよね。」

 大多「『東ラブ』だなんだとトレンディードラマの全盛期があったんですよね。
    で、すごくドラマ(の視聴率)が下がって、何やってももう一つだなって言われる時代に
    なって数年経った時に、これ(『猟奇〜』)が出たんです。
    何故僕らが「セックスしよ」って堂々と言える女性まで描けたのに、
    その次を打ち出せなかったのか?それがコレですよ、まさに。
    ここまで強い女性のキャラクターを、日本、もしくはフジテレビのドラマから
    生み出せなかったというショック…。見終わった後、僕は椅子から立てなかったです。」

 亀山「ホントそうです。『東ラブ』で、女の子が恋愛に対して弱い立場ではなくて、
    何されようが想い続けるっていうのでずっと繋いだわけですよね。
    揺れてんのはカンチなわけですよ。
    で、織田裕二には俺と同じ血が流れてますから(笑)、非常に男の子なわけですよ。
    だから揺れるってのは考えられないわけ。揺れるのは女でしょうって思ってるから。」

 大多「あのね、これ有名な話だからいろんなとこで言ってるからいいんですけども(笑)、
    織田裕二くんは『東ラブ』は最終回含めて3本見てないんですよね
    こんな軟弱で優柔不断な男演じられない、一回僕は降りるって言ったんですから。
    俺がずーっと現場でなだめてなだめて、なんでそんなこと言うの?っつったら、
    自分の友達が「こんな男は嫌いだ」って言うからって。
    カンチが優柔不断なんであって、織田裕二が優柔不断じゃねーんだから
    いーんじゃねーの?って言ったんだけど(笑)」

 政井「やっぱり男として嫌だったんですかねぇ?」

 大多「それで彼は、こういうふうに女性が強くて男が揺れるようなドラマをやったら
    自分が殺されると思って、あれをきっかけにラブストーリーはやらないって
    誓ったわけですよ。で、この方(亀P)の門を叩くわけです、亀山千広の(笑)」

 政井「それが『踊る大捜査線』ですか!」

 亀山「そう(笑)それで行き着くとこまで行って、もう一回、今年の10月から
    こいつ(大多P)のとこ行ってラブストーリーやるわけです。」

 大多「13年ぶりですよ!『東ラブ』以来(笑)」

 亀P「少し変わった?あいつ。」

 大多変わんないね。<(爆)
     けど今度は主役なんですよ。こないだは鈴木保奈美さんだったから。
    この主人公のような強い女がいたから優柔不断になっちゃったんだけど、
    今度は男主役だから、あんまり揺れないような役にしてほしいと。
    でも騙しこみますけどね、俺は(笑)」

あはは…織田さ〜〜ん、ガンバレ(^^;;


 『ラストクリスマス』は若大将

 政井「どんなドラマになりそうですか?」

 大多若大将シリーズ。僕の一番好きな映画のシリーズが若大将なんですよ。
    その次が『私をスキーに連れてって』。この邦画2本が大好きなんです。
    たぶん亀山さんも若大将、好きでしょ?」

 亀山「あぁ、大好きですね。」

 大多「だから、織田裕二が加山雄三で、青大将が井原剛志さんで、
    純子さんっていういつも出てくるヒロインがいるんですけど
    それを矢田亜希子がやるっていう、全くその構図のまんま。
    僕自身もたぶん、来年以降連続ドラマやるってことはもうないと思うので(<そうなの?)、 
    最後は自分の一番好きなことやろうと思って。
    で、もう1本『私をスキーに連れてって』も好きなんで、どーしてもスキーやりたくて(笑)
    ファーストシーンとラストシーンは雪が降ってなきゃヤダってスタッフに言ったら、
    雪がどこ行ってもないんですよ。
    なので来月、ニュージーランドまで大枚はたいてロケしに行きますから。」

 政井「じゃあそのこだわりの雪のシーン、皆さんぜひ楽しみにして頂きたいと思います。」

 亀山「やっぱ恋愛ドラマに雪は必需品だよね。『冬ソナ』なんてそれでもってるもん(爆)
    降らして、泣かして、遠目に立たせてれば、もう何でもいーんですよ。」

冬ソナファンを敵にまわす発言?(^^;;


 大多Pの恋愛ドラマテク

 亀山「大多のうまいとこってねぇ、冬、必ず1月に出てくんですよ
    こう、ほっぺた赤くて、息が白くて、表で待ってる。中入りゃいーじゃねーか!って。
    んで雨が降ってきても傘ささない。そんで男の子がハァハァ遅れて来ると、
    ニコッと笑って「遅いぞぉ♪」とか言う。フツー傘さすだろう!?って。」

 政井「合理的に考えるとねぇ(笑)」

 亀山「それが人間の生業として当たり前でしょ?でもね、人間の生業として
    当たり前のことやってたら、恋愛ドラマって盛り上がんなんですよ。
    だからこれ(『猟奇〜』)見て下さいよ。人間の生業およそ無視だもん(笑)
    だってもしこれ映画じゃなかったら、あんな地下鉄でゲロ吐くような女
    絶対近寄らないもん。どんなにかわいくても!」

 大多「ああいう非常識な行動は、ある女性から見るといいと思うんですよ。
    ただ、例えばこの(『猟奇〜』の)子なら彼氏が死んじゃったりとか、
    そういう理由をピシッと打ってあれば、どんなことやっても大丈夫なんです。

 亀山「ずるい(笑)」

 大多「赤名リカも、帰国子女なんだけども孤独である。
    その周りにカンチとかがいるわけです。
    その輪に入れないという孤独があるから、あの子は何ワガママ言ってもせつない。
    全く一緒です。」

 亀山「僕らの仲間では、大多の作るドラマ、例えば『101回目のプロポーズ』なんかは
    タンザニア人が見てもわかるようなドラマっていう…」

 大多「バカにしてんですか?(^^;;」

 亀山「要するにあの構図は、何も日本語がわからない人にパッと見せても、
    あぁ彼女がヒロインで、彼が相手にされないんだよねって
    裏にある背景は全く関係なしに、それだけはハッキリわかりますよね。
    そこに、恋人が死んでしまったとかいうのがついただけで、全然違うわけですよ。」

 大多「アジアでね、一番リメイクされたんですよ、『101回目〜』が。
    (冬ソナの)チェ・ジウもやったんですよ?こないだ。」

 亀山「この前中国のを見せてもらったら大笑い(笑)
    ホントにトラック前で、北京語で「僕は死にましぇーん」ってやってんの。」

 政井「それは日本のドラマがいろいろ影響を与えてるんですかね?」

 大多「特に韓国は、日本文化を入れていくことに比較的拒絶してきましたからね。
    でもアンダーグラウンドではまわってたんですよね。で、非常に影響を受けている。」


 男と女の描き方とは

 大多「亀山さんはね、やっぱ男を描くのが上手いですよ。『ビーチボーイズ』とかね。」

 亀山「俺ダメなんですよ〜女の子。オーディション行ってもね、女の子だと照れちゃって。」

 政井「へ〜(笑)じゃ逆に、こういう男優がいいとかっていうのは…」

 亀山「もう男優はね!わかる。俺、別にホモじゃないんですけど、こいつイクなってのは。」

 政井「今、(役者として)どういう男性がかっこいいと思われますか?」

 亀山「やっぱり今はまだ「優しい」でしょう、きっと。
    だって、ペ・ヨンジュンがあそこまでいくってことはねぇ。
    だけど織田くんみたいな「This is 男」っていうのは恋愛モノには…<え、そう?(^^;;

 大多「ペ・ヨンジュンに何故あれほどまでに女性が熱狂するかっていうと、
    ジェントルってことですよ、一言で言えば。絶対女の子を大切にしますと。
    だって来日した時、こうやったんだよ、あの人!(両手を交差して胸に当てる仕草で)
    あなたたち、今日来てくれてありがとうって。このポーズは、日本の俳優はできない(笑)
    それぐらい日本の女性が、優しい男に飢えているってことですよ。」

 亀山「恋愛ドラマってさ、ある行為の後に何言うかってすっごい台詞考えるんだよ。
    『東ラブ』の何話だったかなぁ…噴水があって、リカにカンチがやっと振り向くんだよね。
    その時に、「●●してくれる?」「うんやる。」「▲▲してくれる?」「うんそれもやる。」
    「ビートルズを呼んでくれる?」「呼んでやる。」「ジョン・レノンは?」「俺がギター弾く。」
    とか言うとこ。あれ名セリフなの!
    あんなん見たら涙ボロボロになるだろうなって思いますね。
    あれは今のドラマでは照れてみんなやんないのかもしれないけど、
    照れずにやるべき。それが見たいんですよ。」

 大多「あとね、女性の片想いが上手くいくケースが多いですね。
    有森也美さんがあれだけ嫌がられちゃったのは、揺れてどっちも好きってこととか、
    非常にまったり迫るやり方。でもほとんどの女性はまったり迫ってますよね。
    実際には「セックスしよ」なんて言う女聞いたことない(笑)
    でも、こういう恋愛したいなって思うヒロインは、片想いで一途。」


 インスパイアされた恋愛映画

 政井「恋愛映画で、これが原点っていうのはありますか?プロデューサーとして。」

 亀山恋愛はするもんで、見るもんじゃないと思ってる方なんで…(笑)」

 大多「でも、ベースになる映画ってなんかあるんでしょ?
    例えば『ロンバケ』作る時にしたって…」

 亀山「あ、『ロンバケ』は『グッバイガール』。
    ニール・サイモンの名作なんですけど、「同棲」ではない「同居」。
    日本には部屋をシェアするっていうシステムはあまりないんだけど、
    アメリカではあるんですね。男の子と女の子が部屋をシェアするっていうのが。
    それは友達であるわけじゃないですか。
    ああいう関係の中で「好き」って言ったら終わっちゃうわけだから、
    絶対「好き」と言わない中で淡々と進んでいくドラマを作りたいと。」

 大多「今度の『ラストクリスマス』も一緒ですよ。『ロンバケ』の…まぁほとんど真似?(笑)
    織田裕二と矢田亜希子が隣り同士っていう。」

 政井「へ〜。やっぱ最初は構図を考えられるんですか?」

 大多「いや、だから、若大将やりたいとかスキー場行きたいとか…(笑)」

 亀山「『東ラブ』は、原作はさとみが主人公でしょ?
    にも関わらず、赤名リカを主人公にバーンともってったのは…?」

 大多「これね、今回の矢田亜希子も元レディースみたいにしてるんですけど、
    いわゆるコンサバOLの教祖みたいな部分って矢田亜希子にあるでしょ?
    それを裏切りたくなるんですよね。あの頃の鈴木保奈美もそういうとこあったんです。
    なんかこうお嬢様みたいなものではない、もっと激しい方に振らないと
    おもしろくなんないと思って。あれ正解でしたね、今思うと…。
    でも本当は僕が言ったわけじゃないですよ。
    鈴木保奈美さんが「私こっちやりたい」って言ったんですからね、あれは。
    このまんまさとみやっちゃったらいつもと一緒になっちゃうから、違うのやりたいって。」

 政井「自分でも何かこう変えたいっていうのが?」

 大多「うん、そういうのがあったのかもしれないね。意外と適当なんですよ(笑)」

 政井「そうなんですか?(笑)話聞いてると、かなりこう理詰めで取り組んで…」

 大多「あ、でも映画的な原点っていうのはあるんですよ。
    好きな映画を何本か挙げて下さいって言われるといつも挙げてる作品が3本あって、
    『小さな恋のメロディー』『キャバレー』『追憶』なんです。」

…と、3つの映画について思い入れを込めて熱弁する大多P。
『東ラブ』で、最後にカンチとリカが再開するのは『追憶』のパクリだそう(^^;;


 「死と恋愛」のブーム

 政井「今、世の中純愛ブームって言われてますよね。『世界の中心で、愛をさけぶ』とか。」

 亀山「あれはどうなの?」

 大多「あれ全く何がおもしろいのかわかんない。ふざけんなと思いましたね。」<(爆)

 亀山「(これから)森山未來来るんだぞ?(笑)」

 大多「ああ、来る来る。じゃあわかりましたよ、あいつの前で言いますよ!
    あれはきつかったねぇ〜〜。あの原作、普通コレでしょ?(ポイと捨てるゼスチャー)
    あれはいかに本を読んでない今の世代が初めて読んだかってことですよ。」

 亀山「おもしろい、おもしろい!もっとやろう、おもしろい(笑)」<大多Pの毒舌をおもしろがってる亀P

この後、ちょっと下ネタも交えながら大多Pのおもしろ毒舌トークが続くのですが、
文に書くのは控えます(爆)


 大多「僕、こないだの『愛し君へ』っていうので、自分の中ではかなりの禁じ手である
    目が見えなくなるってのをやったんですよ。『セカチュー』はもう明らかに死にますよね。
    ああいう大きな技を「引田天功型」と呼んでまして(笑)
    もう一つは「シカゴの四つ玉型」って言っていわゆる目の前でやるテーブル手品。
    この「シカゴの四つ玉」みたいなのが一番高級で「引田天功」は簡単なんだ
    僕は思ってて、人を殺したり目を見えなくしちゃったら、それは自分の中では
    どっちかっていうとダメなんですよ。でも残念ながら時代の要求がね。
    ああいうバーチャルに自分の彼が死んじゃったらとか、
    目が見えなくなったらどうすんのとかいうことに関して、今の若い人は
    ホントにすごい好きですよね。」

 亀山「あのね、愛する人が死んだ場合っていうのは、もとはといえば剛がやった
    『僕生き』ですよね。あれからこのブームが出来上がったわけですよ。死に向かって
    それでもあなたは愛せますか?とか、死んだ人とか、ほとんど剛なんです。
    『黄泉がえり』と『僕生き』で、死と恋愛っていうブームがバーッと来ちゃって、
    『セカチュー』でおそらく終わるんだと思うんですよ。」

 政井「あぁ、もう集大成としてそこに来て…」

 亀山「こっから先はもう一回健全に、つまり目の前の人と一緒に生きてくってのは
    どういうことかっていうのがドラマになっていくんだと思うんですよ。
    だから、今大多が言ったように、大玉は大玉ブームで終わっちゃうんです。
    やっぱテーブルマジックって、絶対息が長いんですよ。」

 大多「今日観る『猟奇〜』も『冷静〜』も『花様年華』も、ほんっとに何もない話なんですよ。
    単なる逢えないとか、すれ違う、もしくは三角関係。
    これが恋愛ドラマの中で一番スリリングなんだと、相手が死ぬとか
    そういうことではないんだということが念頭にないと、作れないですね、僕は。
    だから『愛し君へ』はね、とってもうまくいったし最後は視聴率も取れたんですけども、
    どっかやっぱ違和感あったよね。時代の要求に合わせて作ってしまったってのが
    すごくあるんですよ。だから今度の『ラストクリスマス』は、やりたい放題(笑)」<え(゜_゜;)

 亀P「ドラマの上で主人公を殺すっていうのは、ホントに大多の言うとおり
    「引田天功型」ってゆーか大玉すぎちゃって…。
    本当に見たいのは、逢いたいのに逢えないっていうもどかしさを
    上手く表現してくれることだと思うんだよね。」


 『東ラブ』の壁

 亀山「僕ね、ちょうど『東ラブ』を大多がやってる時に大好きな女の子がいて、
    その娘のマンションにやっと明け方の4時頃入り込んだわけですよ。火曜日。
    つまり月曜日の次の日ですよね。僕そん時、TV局の人間だって言ってなかったのね。
    で、朝の4時から、やっと入り込んだ女の子の部屋で『東ラブ』見させられたの(笑)
    TV局の人間だとバレちゃいけないってことで「こいつが織田裕二っていうのぉ〜?」
    とか言って最後まで一生懸命見て。あの雪ダルマの回ね。
    で、パッと横見たら、その女の子がボロボロ泣いてるわけ。
    このTVの仕事やってると、本当に見てるのか、笑って欲しい時に笑ってるのか、
    泣いて欲しい時に泣いてるのかってわかんないでしょ?
    それが、あ、やっぱりここまでボロボロ泣いてるんだ〜って
    終わって5分ぐらい泣きやまないんですよ。」

 大多「朝の4時に大変でしたねぇ…(笑)」

 政井「ちょっと悔しかった?」

 亀山「で、大多の名前あがってくるわけでしょ?もう悔しいやら残念やら…。
    やっぱりここまで作んなきゃダメなんだな〜って、明け方恵比寿あたりで
    呆然としながら(笑)、徒労と打ちのめされた感じ?」

 大多「でもこれだけ僕も作ってきて、『東ラブ』超えられないんですよね。まあこれは
    他のドラマに出演されてる方もたくさんいますからあれなんですけども、超えられない。
    今雪ダルマの話出ましたが、雪ダルマを使ってリカの気持ちを表したりしたんですけど、
    今度の『ラストクリスマス』も、雪ダルマ一話から出てきますから。雪ダルマ作戦(笑)
    もう一話の冒頭に出てきます。で、織田裕二が勤めてる会社ってのは、
    ハートスポーツっていう『東ラブ』の会社。彼らはスキー部なんですよ。」

 亀山「おそらく、大多がプロデューサーとして現場でやるのは今回が最後で。
    まぁ今後も一緒に組んでやっていこうと思ってますけど、最後の、ある種自分の中で
    記念碑的な作品にしようと思って、『東ラブ』の続編を意識してんだと思うんですよ。
    しかも、織田と13年ぶりに組んでるわけです。
    だから、きっとすごくおもしろくなるんじゃないかな〜と。」

 大多「『東ラブ』みたいなのをもう一回やりたいな〜とは思ったんだけど、
    男主演ってのは自信なかったんですよ。だから、すごいコメディーになってる。
    古いので言うと『君が嘘をついた』とか、ああいう世界観ですね。
    だから、ロマンティックコメディーってやつですね。
    『東ラブ』って、もっとラブストーリーっぽいじゃないですか。」

 亀山「例えば僕が、何年かぶりに拓哉と組んでラブストーリーをやろうってことになったら、
    自分の記念碑的なものになるんだと思うのね。
    だからもう一回、二児の父親になった木村くんとどういうパッションでできるか、
    その時どういう女優さんなのかっていうのが、すごく大切だなぁって。」

 大多「でも僕、男のラブストーリーは亀山さん上手いと思いますよ。俺はやっぱり
    男のラブストーリーは難しい。女性の気持ちになりたいと自分が思ってるから(笑)
    男が主役だと、どうやってせつなくしていいんだか未だに…これ、織田裕二には
    言ってませんけども(笑)迷ってるんです。どうしていいかわかんなくて。」

 亀山「僕は男主役のラブストーリーって意識はないんですけどもね、『ロンバケ』の場合は…」

 大多「あれって、どっち主役?」

 亀山「山口メインです。ただ、山口智子の南って実は非常に男っぽくて、
    そん中に拓哉が「女」を見つけてやるっていう構図で作ってるんです。
    『猟奇〜』も、あの彼女はすごくかわいい。それを一生懸命目覚めさせてあげてる
    というのが彼の役目でしょ?だから相通ずるものがあるなぁって気がして。
    そうじゃないと、僕作れないもん。これは赤名リカ影響なの。」

 政井「なるほど、『東ラブ』の。」

 亀山「あれの場合、リカが男でカンチが女だったんだけど、
    それを両方とも男にしちゃったってのが『ロンバケ』。
    だから「同居」に見えるわけですよ。「同棲」には見えないようにさせてるっていう。」

 大多『ラストクリスマス』はハッピーエンドですね…。今決めました(笑)<今決めたのか(^^;;
    男主演で別れたら、共感いかないですよ。どうでもよくなっちゃう。」


 恋愛ドラマの結末

 亀山「『ロンバケ』は実は『ロングバケーション』ってタイトルつけたんだから、
    プロット上は最後は別れるんですよ。
    別れさせるプロットだったのに、数字がいっちゃって!
    投書がガンガン来て、終いにはカミソリまで送られてきて(笑)」

 大多「『東ラブ』だってそうだったんですよ。
    リカとカンチを別れさせないでっていうのがいっぱい来て。
    けどそれはもう初志貫徹。女主役だからそれ(悲恋)はできるって信じてたから。」

 政井「そこが映画とドラマの違いなんですかね?作ってく中で、視聴者の反応があって…」

 大多「それはありますよ。俺なんかは結構変えちゃう。
    『101回目のプロポーズ』も、あれも実は悲恋の話も考えたんですよ。
    だけどさすがにそれは武田鉄矢さんかわいそすぎちゃって(笑)
    あの歳であんな恋をして振られるなんて!それで野島に、これは何とかしとけと。
    『愛という名のもとに』は、あれはもう若い同士だったから。鈴木保奈美と唐沢寿明で。
    これは別れてもいいんじゃないか?ってことで別れてんですよ。」

 亀山「大多はどっちかっていうと、ハッピーエンドより別れさせる方が本質的には好き?

 大多「全然好き。くっついたら後そっからもう下がるだけだから。
    悲恋の方がまた心に残るし。」

 亀山「実は作り手って、恋愛もので最後ハッピーエンドって照れちゃって、難しいんですよ。
    『ロンバケ』で最後結婚させちゃったじゃないですか。これ一番陳腐な手なんです。
    つまり、恋愛の行き着く先が結婚だっていうふうに思われちゃたらダメだと。
    結婚で終わらせてるってのは、作り手側が刷り込みを視聴者側にしちゃうっていう…。」

 大多「あれはよかったんじゃないですか?」

 亀山「いやぁ〜〜…だからあれ、後で考えがぶつかって、
    最後、拓哉がSMAPでロンドンへ行くって言うからロンドンで撮り足したりして。
    でもDVDには入ってないんです。」

 大多「そういえば、あれ見せましょうよ。DVDのあれ。」

 政井「そうですね。これから『猟奇的な彼女』を上映するんですが、
    日本のドラマをかなり意識してるってのがジャケットでもわかるんですよ。」


そう言って舞台に持ってこられたのは、『ロンバケ』のDVD『猟奇〜』のDVD
『ロンバケ』のジャケ写のアングルの1つが、『猟奇〜』に酷似していることを説明する亀P。


 亀山「決して、パクったとは言いませんけれども(笑)、多少なりともやっぱり
    インスパイアされてるんだろうな〜っていうのはわかりました。よく見てるというか…。」

 政井「そうですね。ストーリーは『東ラブ』の、女性が強いバージョンでもあり…」

 大多「確実にいろんな影響を受けてますよね。僕らも『猟奇〜』を見て、逆に影響受けてるし。
    『ラストクリスマス』の台本なんて、もう『ラブ・アクチュアリー』そのまんまですから。
    『愛という名のもとに』も、全く『セント・エルモス・ファイアー』の。
    よく訴えられなかったな〜と…。だからみんなお互いにやってんです(笑)」

 政井「お互いに敬意を表してってことですよね。」

 亀山「うん、だからある種のオマージュですよ。やっぱり好きだから、それに対しての
    憧れがある。いろんな映画を見て、自分の引き出しができてくるんだと思うんですね。」


 『ラストクリスマス』にかける大多Pの想い

 政井「これから『猟奇〜』をご覧頂くわけですが、最後にお二方から、どこが見所かを。」

 亀山「まあ恋愛映画ってのは、皆さんの中で好きなタイプってそれぞれあるわけだし、
    僕みたいに避けて通ってる人間ってのもいたりして(笑)
    ただ、絶対に恋愛映画ってなくならないのはなんでだろう?っていう。」

 大多「僕ね、亀山さんにやって欲しいのはね、やっぱ『タイタニック』だね。
    あれは10年や20年に一度の傑作だと思ってますからね。
    で、あの大きい仕掛けってのは、自分の中ではできないんですよ。
    どんどんちっちゃい方が好きなんで。」

 政井「テーブル手品ですね?(笑)」

 大多「そう、テーブル手品が好きなの(笑)
    だから亀山さんに、引田天功型の大傑作を作ってほしいの。ラブストーリーで。」

 政井「あ〜じゃあ今度の映画の『ローレライ』は、仕掛けとしてはおっきいですよね。」

 大多「あれ男ばっかでしょ?」

 亀山「もう女の子出てこないですから。」

 政井「じゃ、そこに恋愛を絡めてくれればと?」

 大多「うん、基本的には恋愛。で、亀山さんも別に恋愛嫌いなわけじゃない。
    あの仕掛けはもう亀山千広じゃないと出来ないから、やってほしいの。」

 政井「『ローレライ』もかなりおもしろそうですよね。」

 亀山「いや、恋愛映画好きな人は『ローレライ』は全然(笑)」


 政井「大多さんはもう10月から?」

 大多「やっぱフジテレビの月9っていうとね、キラキラしてなきゃいけないと思うんですよ。
    お客さんが期待しているものは、TBSの文学的なドラマでもなく、
    日テレのなんか最近のわけわかんないドラマでもない。(<すごい毒舌/笑)
     やっぱりフジテレビの月9ってのはその時のスターが出て、好きだ嫌いだと
    恋愛を描いて、それで思わずホロリとせつない想いで泣けるってのを
    作り続けなきゃいけないと思って。『ラストクリスマス』をやるにあたっては、
    やっぱりそのキラキラ感を一番意識してるんですよ。何がキラキラ感っていうと、
    クリスマスツリーがキラキラしてればいいってことなんですけども(笑)
    もうポスターから二人でクリスマスツリーをバーン!としょってます
    今どきクリスマスかよと。でも、今こそクリスマスは一番好きな人と一緒にいようよ
    っていうふうにもう一回戻したいんです。だから、キラキラしたドラマにしなきゃいけない。
    クリスマスに全部向かっていく。それぞれのカップルがクリスマスにどうなってるか、
    それがみんなハッピーエンドでよかったねっていうふうにしたいんですよ。
    それが僕にとっての月9であり、全ての集大成が『ラストクリスマス』なんで。
    キラキラ感って言葉で言うとなんかわかりにくいと思いますけども。」

 亀山「だから、別にムリヤリこじつけるわけじゃないけども、
    『猟奇〜』ってやっぱりキラキラしてるんですよね
    彼女がすっごいキラキラしてるんですよ。それが何より魅力的で、
    頭の10分ぐらいで僕は彼女を好きになっちゃって、だから見れていける。」

 大多「惚れっぽいからねぇ(笑)」


この他にも亀Pのプライベートな恋愛暴露話とかもっとあったのですが、
「ここだけの話にして、会場出たら忘れて下さい。」と言われたので。
…というより、長くなるので省略(爆)

放っておくと止まらないお二人の会話をなんとか政井アナがまとめて、対談イベントは終了。
うーん、このまま映画観なくてもいいからずっと二人の話聞いてたかった(笑)

三人の退場後、『猟奇〜』の上映
初めて観たけど、笑わせたかと思えばホロッと泣かせて、また笑わせる。
そんなテンポが『踊る』っぽいな〜と思った。
主人公の女の子が破天荒な分、ピュアな心が見え隠れする場面はとてもせつない。
そんなところは『東ラブ』っぽいかな。まあ、なかなかおもしろかったです♪


その後、合流したお仲間さんと一緒に新橋の地下街で遅めの昼食。
帰りの高速バス時間にかなりギリギリだった私は、急いでスパゲティーをかっ込んで
東京駅へダッシュ!いつもなにかしら余裕がないのだな…(爆)




今回は大多Pのトークを生で聞けて本当によかった
評判とかね、あるじゃないですか(笑) またかよーとか、心配だーとか。
まあ私も実際ちょっと心配になったりしてたんですが、
生の大多Pを見て直接話を聞いてみると、イメージが全然違うんですよね。
私のお気に入りの『セカチュー』をけなされても、特にムッともならなかったし(笑)
ま、毒舌なのは確かですが(^^;;

とにかく、大多Pの
『ラストクリスマス』に対するものすごい思い入れと気合いを感じ、
なんか妙に納得したのでした。<キラキラ感の話とか

プロデューサーの気合いも、織田さんの気合いも十分!
あとはどんなドラマになるのか、楽しみに待つとしましょう。
今の織田さんが月9に醸し出すキラキラ感を。